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送検される平原(ひらばる)政徳容疑者=2024年12月20日午後2時7分、北九州市小倉南区の小倉南署、小宮路勝撮影
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 北九州市小倉南区のファストフード店で中学3年生の男女2人が刃物のようなもので刺され死傷した事件で、福岡県警が殺人未遂容疑で逮捕した無職平原(ひらばる)政徳容疑者(43)の車から押収したナイフを鑑定した結果、生徒2人のものとみられる血液が付着していたことが捜査関係者への取材でわかった。

 事件は昨年12月14日午後8時25分ごろ発生。中島咲彩(さあや)さん(当時15)が腹部を刺され死亡し、一緒にいた男子生徒(15)も腰付近を刺されて負傷した。県警は1月9日にも、平原容疑者を中島さんに対する殺人容疑で再逮捕する方針だ。

 捜査関係者によると、県警は逮捕後の捜索で平原容疑者が事件現場との行き来に使ったとみられる黒いワンボックスカーから血液のついたナイフを発見。血液のDNA型鑑定を進めたところ、生徒2人のものとみて「矛盾しない」という結果が出たという。刃物などは数十本が押収されており、県警は別のものから付着した可能性がないかも含め凶器の特定を進めている。

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