輪島市が開票所に使っていた一本松総合運動公園体育館(サン・アリーナ)。入り口のガラス戸はブルーシートに覆われ、「危険につき立入禁止」と掲示されている=2024年9月30日午後0時38分、石川県輪島市杉平町、上田真由美撮影

 自民党の石破茂新総裁が30日、衆院選を10月27日投開票とする方針を示したことに対し、地震と豪雨の「二重被災」に苦しむ石川県内の自治体の選挙管理委員会からは「ずいぶん急だ」「職員が足りない」などと窮状を訴える声が相次いだ。

 21日に能登を襲った豪雨では、13人の死亡が確認され、住宅被害の件数はいまだ「調査中」。28カ所に453人が避難しているほか、地震による避難者も249人いる。

 輪島市選挙管理委員会の担当者は、投票所や開票所の場所、人員など「すべての面で苦労するだろう」と話す。

 過去の選挙で開票所にしていた一本松総合運動公園体育館(サン・アリーナ)は、元日の地震以降、天井が落下する恐れから立ち入り禁止になっている。投票所に使っていた施設の約3割が現在は避難所だ。場所の変更などを模索する。

 職員も二重被災で疲弊してい…

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