ソフトボール大会に参加したダルクの入所者ら=2024年5月、京都府木津川市、茶井祐輝撮影

ネットワーク報道本部 永田豊隆記者

 私たちは「本当の姿」を伝えてきただろうか。朝日新聞デジタルの連載「孤立の病 薬物依存症の出口は」に取り組みながら、そう自問した。

  • 連載「孤立の病 薬物依存症の出口は」

 きっかけは今年5月までに、薬物依存症の回復施設「木津川ダルク」(京都府木津川市)で、入所者4人が覚醒剤取締法違反(使用)容疑で逮捕された事件だった。

 なぜ、違法薬物に手を出したのか。ダルクではどんな活動を行っているのか。京都総局の茶井祐輝記者が木津川ダルク、私は薬物依存症や刑法の専門家にそれぞれ取材した。

 「意志が弱い」「人格に問題のある人」。この病気には偏見がつきまとうが、見えてきた当事者の姿は違った。

 ダルクでは、入所者同士が思…

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