
2年に1度行われるノルディックスキーの世界選手権第2日は27日、ノルウェーのトロンヘイムで複合女子個人ノーマルヒルがあり、21歳の葛西優奈(早大)が優勝した。双子の妹で、前回3位だった21歳の葛西春香(早大)は2大会連続で銅メダルを獲得。
- 小林陵侑、選手生命を賭けた挑戦 「世界最長」291mに込めた思い
ノルディックスキー世界選手権で日本女子が個人で金メダルを獲得するのは初めて。男子も含めた日本勢の個人の優勝は、1999年にジャンプ男子ノーマルヒルを制した船木和喜以来。
来年2月に開催されるミラノ・コルティナ冬季五輪では、複合女子個人ノーマルヒルは実施されない。
全ての選手が一斉にスタートするマススタート方式で行われた前半の距離(5キロ)で葛西優は3位、葛西春は8位につけた。
後半飛躍(HS102メートル)では、葛西優は96・5メートルを飛んで121・9点で3位、葛西春は96メートルの122・3点で2位だった。
ともに札幌市出身。ワールドカップ(W杯)個人戦では葛西優は今年2月7日、初勝利を挙げて今季はランキング4位につけている。葛西春はW杯の優勝経験はないものの、今季は2位が3度でランキング2位。
葛西優は「2人で表彰台に上ることは簡単なことではない。うれしさも2倍なので、すごく最高な一日」と喜んだ。葛西春は「金メダル取れなかったことは悔しいが、2人でそろって表彰台に上れたことはうれしい」と話した。