世界的に注目される英国の若手ピアニスト、ベンジャミン・グローヴナーが今月来日し、「展覧会の絵」などを演奏するリサイタルを東京、川崎、京都で開く。オンラインのインタビューで、プログラムに込めた思いなどを聞いた。
曲目ごとにふさわしい音色を探し求め、高いテクニックと構想力豊かな音楽性で表現する。いま32歳。ショパンのピアノ協奏曲の録音で、英グラモフォン誌が今年発表した、録音史上のトップ・ピアニスト50人の一人に、巨匠たちとともに選ばれた。
「曲ごとにストーリーを語り、感情を伝える。音楽とは常に、小さな瞬間とより大きな瞬間とのバランスです。細部のすばらしさと巨大なキャンバスのバランスをどう取るか。音色について言えば、異なる音の種類や質をピアノでどう最大限に表現できるか、常に探っています」
今回のプログラムの前半は…