総裁選で自民党は息を吹き返す――。これまで政界で語り継がれてきた「神話」ですが、今回はどうなるのでしょうか。現状を探るため、朝日新聞社が8月24、25の両日に実施した全国世論調査(電話)の結果を分析してみました。
政党支持率をみると、自民党は26%でした。現行方式で調査を始めた2001年4月以降、政権与党の自民党としては最低を記録した今年6月の19%と比べると、持ち直しています。ただ、党勢低迷の原因となった派閥の裏金問題が響き、衆院3補選で全敗した4月も26%でした。底は打ったかもしれませんが、先行きはまだ見通せません。
自民党が12年12月に政権に復帰して以降、支持率は30%を上回るのが常態でした。21年10月に岸田文雄内閣が発足してからも、23年6月までの21カ月間は31~40%を行き来していました。23年7月以降は14カ月連続で30%を下回っており、次の調査で3割台に乗せられるかどうかが、注目されます。
政党支持率の質問は、毎回の…