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2025年度の全日本吹奏楽コンクールの課題曲Ⅲに、愛知教育大4年の伊藤士恩さん(22)が作曲した「マーチ『メモリーズ・リフレイン』」が選ばれた。いわゆる「課題曲マーチ」の形式に沿って書かれた作品だが、そこにはいくつもの「こだわり」があるという。作品に込めた思いと、演奏のポイントについて、伊藤さんに聞いた。
- やりたい曲を諦めないで 校長が吹奏楽コン課題曲作曲に込めた思い
ポップスの影響も
――「リフレイン」という名前の通り、冒頭にある二つのモチーフが曲の中で何度も登場します。
しつこく繰り返すことには、こだわりました。楽器の組み合わせや和音、音型を変えながら繰り返す。しつこさはどんどん増幅していきます。「リフレイン」をコンセプトにして、全体ができあがりました。
――「繰り返し」はポップスの影響を受けているのでしょうか。
はやりの曲には、繰り返しやお決まりの和声進行が出てきます。そこには(コードを置き換える)リハーモナイズなどの面白みがあります。クラシック音楽として書いた作品ですが、自分の「味」や「個性」として、そうした要素も入れようと考えました。
――ポップスの影響を受けるようになったのはいつごろですか。
中学生の頃は吹奏楽部に入り…