脳卒中で入院した後、寝たきりになったり死亡したりするリスクは、やせている人より小太りの人のほうが低い。肥満は脳卒中のリスクを高めるが、高齢者の軽い肥満は、回復にはむしろ良いという解析結果を国立循環器病研究センター(国循)のグループが発表した。
グループは、全国の脳卒中患者の診療情報を登録したデータバンクを利用し、2006~20年の5万6230人の患者の情報を分析した。
肥満度の指標となるBMIについては、世界保健機関(WHO)がアジアで推奨する分類を使った。BMIが18.5未満を「低体重」、18.5~23未満を「正常体重」、23~25未満を「過体重」、25~30未満を「肥満度Ⅰ」とした。
脳卒中で入院した人を、退院…