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2024年10月8日、米ニューヨークの国連本部でパレスチナ自治区ガザやレバノンでの即時停戦などを訴える国連のグテーレス事務総長=遠田寛生撮影

 パレスチナ自治区ガザやレバノンでの戦闘激化を受け、国連のグテーレス事務総長は8日、中東情勢をいつ爆発してもおかしくない「火薬庫」と表現し、改めて即時停戦を呼びかけた。イスラエルのネタニヤフ首相には、国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)の存続を求めて書簡を送ったことも明らかにした。

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 前日7日でガザの戦闘開始から1年が経った。米ニューヨークの国連本部で、グテーレス氏は記者団に対して厳しい表情で語り、イスラエル軍への批判にも言及した。ガザ北部にあるジャバリヤ難民キャンプの家族が今月、戦闘開始から4度目の避難命令を受けているとし、「結論は明らかだ。この戦争のやり方は根本的に間違っている」と語った。

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