木の葉を刻んで煮込んだフンバ=2024年5月22日午後6時25分、千葉県柏市、マハール有仁州撮影

 JR柏駅(千葉県柏市)近くの幹線道路にカラフルなペインティングが施された店がある。コンゴ料理店の「モティンディ」。来日29年目のマテゾ・ショーン・パピさん(50)が営む。

 ショーンさんはパリ育ちで、コンゴ民主共和国(当時はザイール)出身の両親に育てられた。長期の休みはよく父親に連れられ、コンゴを訪れていた。

 いつも楽しみにしていた料理は「フンバ」。コンゴ川の下流域で自生するフンバの葉を刻み、ピーナツや野菜、ナマズなどを混ぜて煮込む。キャッサバ芋から作った蒸しパンのような「フフ」をちぎり、フンバに付けて食べた。

拳を握って喜んだ一皿

 「今日の夜ご飯はフンバだよ…

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