米紙ニューヨーク・タイムズ(NYT)は7日、世界の旅行先を紹介する「2025年に行くべき52カ所」を発表した。日本からは富山市と大阪市が入り、さらなる観光客誘致につながると自治体から期待の声が出ている。
NYTはサイト上で52カ所の30番目に富山市を紹介。「人混みを避けながら、驚くべき文化と美食を楽しむ」という見出しで、9月初めに行われている伝統行事「おわら風の盆」や、おでんとワインの組み合わせなど現地のグルメを紹介した。2024年の元日に最大震度7の揺れが襲った能登半島地震についても触れ、「復興の一環として観光客誘致に取り組んでいる」とした。
富山市の藤井裕久市長は8日、市役所で「非常にうれしいニュース。市を挙げて喜びたい」と報道陣にコメント。「今年は戦後80年。焦土から先人の並々ならぬ努力で復興し、そのおかげで自然、食文化、おわら風の盆のような伝統芸能や文化が受け継がれてきた。市ガラス美術館は隈研吾さんの建築で世界に誇れるもので、(路面電車の沿線に住居、商業、行政、文化などを集積させる)コンパクト・シティーの政策も評価されたと思う」と述べた。
昨年の能登半島地震にも触れ…