新潟県柏崎市の水田で、ブランド米「米山プリンセス」の認証を目指すコシヒカリの田植えが本格化している。2023年は猛暑の影響で1等米に認められない米が大半を占め、認証量は前年の5%だった。「アンバサダー」としてPRを担って2年目の、元宝塚歌劇団のアーティスト越乃リュウさん(新潟市出身)は21日に田植えに参加。「昨年、農家の思いを肌で感じることができたのは大きな宝だった。今年はプリンセスが生まれてほしい」と話した。
18年に誕生した「米山プリンセス」は、コメのおいしさを数値化した食味値が「85点以上」であることなど、厳しい基準を達成した1等米コシヒカリ。22年には約29トンできたが、昨年は1トン余りにとどまった。市は等級以外の基準を満たした2等米約37トンを、特例で「米山プリンセス・シスター」に認証した。
越乃さんと作業を行った「ファーミング・スタッフ」の安野広明社長は4年目の挑戦。初の認証に向けて「高温対策を着実にこなして、しっかりと結果を残したい」と語った。(戸松康雄)