米国の銃社会の現状について発表する茨木市立東中学校の生徒たち=大阪府茨木市末広町

 共和党のトランプ前大統領が民主党のハリス副大統領を破った米大統領選について、大阪府内の中学生が議論する会が10日、茨木市立東中学校であった。6校から集まった生徒32人が新聞報道などを元に大統領選を振り返り、「移民政策」「銃社会」「外交」といった米国の抱える問題について考えを深めた。

 新聞を活用した発展学習に取り組む同校社会科の飯島知明教諭が、「机上の学問と実社会をつなぎ、子どもたちの知的好奇心を刺激しよう」と企画した。

 生徒たちは「トランプ氏はなぜ自分が撃たれても銃規制に消極的なのか」「移民政策は厳しくするべきか」といったテーマで発表。ハリス氏優勢との報道もあった中でトランプ氏が勝利した理由についても意見を交わし、「熱狂的なトランプ信者と思われたくなくて支持を隠していた層がいるのでは」「多様性や環境対策などの理想論よりも、日々の生活や経済重視になっている」などと考察していた。

 参加した同市立三島中の赤木直紀さん(13)は「とても難しいテーマだったけど、米国について深く学べて面白かった。世界のリーダーの一国として中東やウクライナの戦争を平和におさめてほしいと思った」と話した。(松浦祥子)

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