2023年11月15日、米カリフォルニア州ウッドサイドで会談したバイデン米大統領(左)と中国の習近平国家主席=ロイター

 米中両政府は14日、ジュネーブで人工知能(AI)をめぐる政府間対話を初めて開いた。意思疎通の重要性は確認しつつも、中国による軍事利用の懸念や、米国からの関連技術の輸出規制などについて主張を戦わせた。

【連載】アメリカ大統領選2024 覇者の焦り

大統領選を控えるなか、混迷をきわめる世界と向き合わなければならない米国。外交を動かす底流となってきたのが、冷戦終結後に手にした覇権が揺らいでいるという「焦り」の感覚です。その実像を描きます。

 軍事と民間経済の両面で国の競争力の決め手となるAIについて、米中が対話を通じリスクを管理できるかは今後の国際情勢を左右する難題だ。

 米側の15日の発表によると…

共有