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トランプ米大統領が保健福祉省(HHS)長官に指名したロバート・ケネディ・ジュニア氏の人事をめぐり、議論が紛糾している。科学的根拠なしに一部のワクチンと自閉症を結びつけるなど、ワクチンに否定的な発言をしてきたケネディ氏に、公聴会では批判が続出。医療や公衆衛生を管轄する政府機関のトップの承認は、最も物議を醸すトランプ人事の一つとなっている。
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「あなたが25年間推進してきた反ワクチンの見解を覆したと私たちが信じる理由はない」
1月29、30日に行われた上院の公聴会。出席した議員たちからは、ケネディ氏への批判が相次いだ。ケネディ氏はこれに対し、「私は反ワクチンではない」と繰り返し、「自分の子どもたちは全員ワクチンを接種している」「私はワクチンを支持している」などと主張した。
ケネディ氏は近年、ワクチンを使うことよりも、栄養や添加物をめぐる規制に重点を置いた方が効果があるとの持論を展開。上院での今回の発言は、承認を得るために、ワクチンをめぐる主張を封印しているようにもみえる。
それでもなぜ、「反ワクチン」だという批判を浴び続けるのか。公聴会で何度も話題になったのが、南太平洋の島国サモアで2019年に起きたはしかの流行とケネディ氏との関係だ。
サモアでのはしか流行の背景は
世界保健機関(WHO)など…