テック企業のイベントで話す米アンソロピックのダリオ・アモデイ最高経営責任者(CEO、左)=2024年11月、サンフランシスコ、五十嵐大介撮影

 米アマゾンは22日、生成AI(人工知能)技術を開発する米新興企業アンソロピックに40億ドル(約6200億円)を追加出資すると発表した。アマゾンは昨年9月に同社に40億ドルを出資しており、さらなる出資で連携を深める。

 対話型AI「クロード」を開発するアンソロピックはこれまで、自社が開発するAIの基盤技術をアマゾンのクラウドサービス「AWS」の顧客向けに提供してきた。アンソロピックは追加出資を通じて、アマゾンが自社開発する半導体を将来のAIモデルの訓練や運営に使うという。

 最新のAI技術の開発や運営には、膨大な計算をこなすためのデータセンターの整備などに巨額の投資が必要となる。資金力のない新興企業ではまかないきれず、米マイクロソフト(MS)が米オープンAIに出資するなど、IT大手と連携する動きが広がっている。

 一方、IT大手による新興AI企業への出資には、独禁当局が警戒を強めている。米連邦取引委員会(FTC)は今年1月、MSやアマゾン、アンソロピックなど5社を対象に、投資や提携の実態を調査すると発表した。(サンフランシスコ=五十嵐大介)

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