取材に応じるノア・サラメーさん=2024年9月1日午前、パレスチナ自治区ヨルダン川西岸ベツレヘム、軽部理人撮影

抵抗運動に歯止めかける活動を続けるパレスチナ人のノア・サラメーさん(72)

 日本人にとって「平和」とは何でしょうか?

 二度と戦争をしない。武器を輸出しない。様々な答えがあるでしょう。

 パレスチナ人の私にとっては、至ってシンプルです。

 「自由」「安全」「尊重」「平等」

【連載】イスラエル・パレスチナ 市民の声 ガザ戦闘1年

 イスラム組織ハマスの奇襲と、イスラエル軍のパレスチナ自治区ガザへの攻撃開始から1年。イスラエル、パレスチナの市民はどんな体験をし、いま何を思うのでしょうか。様々な立場の人びとに語ってもらいました。

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 完全な「自由」を得ること。「安全」が保障されること。一人の人間として「尊重」されること。「平等」に接してもらうこと。現在、全てが欠けています。これがない限り、真の平和は絶対に訪れません。

 1998年にヨルダン川西岸…

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