4世代にわたり難民キャンプで暮らすイスラム・アブオダさん(45)
私は、パレスチナ自治区ヨルダン川西岸地区ベツレヘム近郊にある、アイダ難民キャンプで生まれ育ち、6人の子どもがいます。祖父母の代から子どもたちの4世代にわたり、この難民キャンプで生活しています。
【連載】イスラエル・パレスチナ 市民の声 ガザ戦闘1年
イスラム組織ハマスの奇襲と、イスラエル軍のパレスチナ自治区ガザへの攻撃開始から1年。イスラエル、パレスチナの市民はどんな体験をし、いま何を思うのでしょうか。様々な立場の人びとに語ってもらいました。
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イスラエル建国のころに故郷を追われた祖父母は、ふるさとは広大な農場、きれいな空気、静寂、そして自由がある場所だと話していました。全て、今の私たちが手にできないものです。西岸地区では、至る所にイスラエルの検問所があり、移動の自由がありません。箱の中で暮らしているような気持ちです。何か衝突があれば、催涙ガスが使われることもあります。
息子には心身の障害がありま…