【連載】老いる韓国 「超高齢化」のリアル 第5回

「シニアクリエーター」の高齢者が描いた絵を手にする沈賢輔さん=2024年8月7日、ソウル、稲田清英撮影

 急速に高齢化が進み、すっかり「長生き社会」になった韓国。多くの課題がある一方で、自らのアイデアで「より良い老後」に貢献しようという担い手も次々と登場している。

 その一人が、高齢者向けに新たな仕事を生み出すことをうたう社会的企業の代表、沈賢輔(シムヒョンボ)さん(32)だ。どんな事業を展開しているのだろうか。

  • 【オンラインイベント】取材した記者と専門家が議論する「記者サロン」の登録はこちらから

 1年ほど前に入居したという事務所で迎えてくれた沈さん。「めざすことは?」と尋ねる私の質問に、こう答えた。

 「(段ボールなどの)古紙を拾う高齢者に、新しい働き口を提供すること。それがミッションです」

【連載】老いる韓国 「超高齢化」のリアル

日本を上回るペースで進む韓国の「超高齢化」について報告します。超少子化、移民に続き、韓国の人口問題を考えるシリーズの第3弾となります。全9回。うち第5回までは韓国の現場の動きを紹介。第6回は日韓連携の可能性を探ります。第7回以降はインタビュー編となります。

  • 【第1弾】「出生率0.72」の韓国 超少子化社会のリアル
  • 【第2弾】「移民」争奪戦 韓国のリアル

 この連載の第2回でも触れた…

共有
Exit mobile version