アライグマの被害にあったスイカ=画像は北海道美唄市農政課提供

 アライグマの被害が止まらない。かわいらしい見た目と裏腹に、生態系を破壊し、農作物を食い荒らし、ときには人の命に関わる感染症も運ぶ。捕獲は決して難しくないとされるが、増えるのが速く、対策が追いついていない。

 7月、熊本市民には遠足でおなじみの金峰山(同市西区)。車道から徒歩5分ほどの沢沿いに、市が委託した業者がカメラを設置していた。「昨年、ここの下流でアライグマが見つかった。この沢が移動経路になるのと同時に、エサ場にもなっている可能性がある」

 熊本県でのアライグマ初確認は2010年。以来、北部を中心に目撃や捕獲が増え、22年度には151匹、23年度には110匹が確認された。

 市は、「侵入・定着した場合…

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