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ライフサポート休業制度について話す、共同印刷の臼井さや香さん(右)と小松英司さん=2025年1月21日、東京都文京区、久永隆一撮影
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 子どもが不登校になると、保護者が子育てと仕事の両立に悩むこともある。共同印刷(東京都文京区)は2023年、社員が働き続けられるように「ライフサポート休業制度」をつくった。制度設計にあたった臼井さや香さんと、現在の担当の小松英司さんに話を聞いた。

育児は「乳幼児期」で終わらないのに

――育児で休むといえば、乳幼児期の「育児休業」をイメージします。不登校のニーズにどう気づいたのですか。

 臼井「私も同じイメージでした。自分の子どもが4、5歳になった22年ごろに、子どもが不登校になったと悩む保護者の声を身近で聞きました。ちょうどコロナ禍で不登校が急拡大した時期。育児とは長期戦なのだと実感しました」

 「社の両立支援の仕組みを調…

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