朝日新聞社が実施した全国世論調査で、「人手不足社会」をテーマに質問したところ、以前と比べて人手不足を「感じる」人が69%に上った。人手不足の影響が不安な分野は「医療・介護」「物流・配送」などが上位に。外国人労働者の受け入れを拡大する政府方針には、賛成62%が反対28%を引き離し、賛否が二分した5年余り前の調査から大きく様変わりした。

 人手不足を感じるかは4択で尋ね、「大いに感じる」が23%、「ある程度感じる」が46%。「あまり」(27%)、「全く」(2%)を合わせた「感じない」は29%だった。「大いに感じる」は40代が35%と多く、70歳以上は13%にとどまった。

 この先、人手不足の影響が不安な分野を九つの選択肢から複数回答で選んでもらったところ、「医療・介護」80%が他を引き離し、「物流・配送」58%が続いた。「教育・保育」「建設・製造」「公共交通」「農林漁業」が約4割で並んだ。

 「医療・介護」は男性75%に対し、女性が86%と不安が広がる。一方、「建設・製造」では男性47%、女性33%。「治安・防衛」は男性35%、女性27%と、男性のほうが不安視しているのがうかがえる。

 世代差があるのは「公共交通…

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