写真・図版
くさか里樹さん(左から3人目)と、高知追手前高マンガ部の皆さん=2024年12月24日午後3時19分、高知市追手筋2丁目、羽賀和紀撮影

 今年4~10月、大阪・関西万博が大阪湾の人工島・夢洲で開催される。四国4県も常設ブースを出すなど波に乗ろうとしているが、もし四国で万国博覧会、題して「よんぱく」を開催するなら、どんなイメージになるのだろう。

 記者が頼ったのは、高知市にある高知追手前高校のマンガ部。

 昨夏に市内で開かれた「高校ペン児」たちの夢舞台・まんが甲子園に出場。先輩たちが19年続けて越えられなかった予選の壁を、ひょいと乗り越え本選へ。開会式では選手宣誓の大役も務めた。

 そんなメンバーならと、学校を訪ね、おそるおそる頼んでみた。

 「四国万博と聞いてイメージするマンガを描いてくれませんか?」

 すると8人の部員が押し黙った。「何を言ってるの?」と言いたげな若者たちのまなざしが痛い。でも願いは託した。

 「3週間後にまた来ます」

記事後半では、マンガ部員が卒業生の現役マンガ家と対談した内容も紹介しています。大御所からの熱いメッセージに、取材記者も胸が熱くなりました。

 約束の日。ちょっと薄暗い部屋で、部員の皆さんが待っていた。

 《ダラララララララララ…ジ…

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