第37回全日本マーチングコンテスト(全日本吹奏楽連盟、朝日新聞社主催)の中学生の部が16日、大阪市の大阪城ホールで開催される。都代表として7大会連続9回目の出場となる板橋区立赤塚三中は、本番に向けて隊列の動きや音楽表現に磨きをかけている。
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マーチングは、30メートル四方のフロアいっぱいにフォーメーションを組み、隊列を変えながら演奏する。
本番までカウントダウンが始まった11月初旬の練習。「目線、もっとあげて」「ここ、タイミングがあっていないよ」。校庭で撮影した動画を見ながら、3年生が細かく指示を出していた。
隊列を指揮するドラムメジャー(DM)の都原緑子(りこ)さん(3年)も「図形がぴったりはまるよう、フォーメーションを確認して」と声をかける。そして、「全国でも、金賞という目標にたどり着けると信じている。がんばりましょう」と呼びかけると、部員たちは「はい!」と声をそろえた。
もともとフルートパートだった都原さんが、DMを担当することになったのは今年からだ。顧問の明村健太郎教諭は「とにかく笑顔がいい。練習熱心で、とことんやるタイプ。本当にマーチングが好きなんだなと感じる」と信頼を寄せる。
都原さんには、忘れられないミスがある。
2年前の都大会、フルートを…