【動画】お笑い芸人「アップダウン」が北方領土をテーマにした漫才を披露、元島民ら約人20人が集まった=古畑航希撮影

漫才で北方領土での暮らしを伝えるアップダウンの竹森巧さん(左)と阿部浩貴さん=2025年2月1日午後2時49分、札幌市中央区、古畑航希撮影

 「歯舞群島めちゃくちゃ近いです。一番近いのは貝殻島で、納沙布岬(根室市)まで、なんと3・7キロ」

 「僕の家からイオンまで5キロですからね、イオンよりも近いですから」

 「イオンの距離は人それぞれだろ!」

 ボケの竹森巧さん(46)とツッコミの阿部浩貴さん(47)のコンビ「アップダウン」が1日、北方領土を題材にした漫才「ふるさと」を初めて披露した。札幌市の道民活動センター(かでる2・7)には、元島民ら約20人が集まった。

 結成29年目。これまで、特攻隊、原爆、防災、アイヌ民族をテーマに、芝居や漫才をつくってきた。昨年3月、千島歯舞居住者連盟から依頼があり、元島民らに話を聞き、史料を読み漫才を作り上げた。

 北方領土に関心がない人にも伝わるように、島の地理や国境に関わる条約の遍歴を盛り込みながら、会場に笑い声を重ねていく。

 択捉島で捕鯨船の帰りを待つ…

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