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ドイツの総選挙で、排外主義的な主張を訴える右翼政党「ドイツのための選択肢(AfD)」が第2党になった。ナチスの過去から右翼が警戒されてきたドイツの大きな転換点となる。「欧州の盟主」と呼ばれたドイツの揺らぎは何を意味するのか――。
第2党の右翼AfD「我々は主流派」 国内の分断浮き彫り
「我々は主流派の政党の地位を確保した」。23日夕、AfDのワイデル共同党首は出口調査の結果を受けた演説で胸を張った。第1党のキリスト教民主・社会同盟(CDU・CSU)に迫り「次の選挙では最強の勢力としてCDUを追い抜く。それが我々の目標だ」と強調した。
その勢いには目を見張るものがある。2013年に結党されたAfDの初議席獲得は前々回17年の総選挙。それからわずか8年で第2党にまで伸長した。
「反ナチス」を国是とするドイツで、AfDはイスラム教徒への敵視など差別的な主張が見られるとして憲法擁護庁から「右翼過激派」の疑いがあると監視下に置かれる。それでも支持が広がる大きな理由は移民流入への国民の不満だ。独公共放送ARDの調査では、AfDに投票した理由として「移民問題」が最多の38%、「治安」が33%と続いた。外国出身者による襲撃事件が相次いだことを受け、ともに主要な争点になっていた。
今後、連立政権入りをしなく…