福井県議会北陸新幹線整備促進議員連盟の総会であいさつする西本正俊会長(右)=2025年1月29日午後、県庁、永井啓子撮影

 全福井県議でつくる「県議会北陸新幹線整備促進議員連盟」の総会が29日、杉本達治知事らも出席して県庁で開かれた。総会後に取材に応じた西本正俊会長は、敦賀―新大阪間の延伸をめぐり、杉本知事が語る「小浜先行開業」について、早期の全線開業につながるなら「議連として異論はない」と述べた。

 新大阪までの延伸は、2016年度に小浜・京都ルートに決定。ただ着工の見通しはつかず、石川県議会が米原ルート再考を求めて決議するなど近県でも足並みがそろわない。

 この日、沿線議員間の連携について問われた西本会長は「米原ルートを唱える石川県議会の方々に、あえて出向いて話をする必要はない」「彼らは彼らの思いで動いていると思うが小浜・京都ルートはもう決まったこと」と述べた。京都府議会とは「議長同士が情報交換している」とし、「カウンターパートとしてわれわれができることはしっかりやる」と述べた。

 総会は冒頭を除いて非公開。西本会長によると、議員からは地下水の問題などで京都の理解を得る必要性や、建設残土の量や処分先の具体化について意見が出たという。

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