有権者に渡される投票用紙=27日、東京都中央区

 前日に一緒に食事したときには選挙の話をしていた、記者の父は、公示日の2日前に急死した。届いた父のための投票所入場券は、ただの紙くずとなってしまった。選挙へ行き、改めて投票箱の前で考えた。死んだ彼が抱いていた、社会が良くなってほしいという意思も、捨てられてしまうのか。その願いは、どこへいくのか。

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