約2年間かけて行われてきたスケートボードのパリ・オリンピック(五輪)代表選考が大詰めを迎えている。急成長で五輪のメダル候補に駆け上がったのが、男子ストリートの根附海龍(かいり)(20)だ。昨年の世界選手権では銀メダル。初の五輪出場を視界にとらえている。
7歳で競技を始めた根附が五輪を初めて意識したのは13歳だった。2017年、初開催された日本選手権で3位に入ったことがきっかけだった。
初めて採用されることになった東京五輪での出場を目指したが、翌年、日本代表の選考に関わる大会前に右足首を負傷した。国際大会に派遣される強化指定選手に選ばれず、夢はついえた。
テレビで見ていた21年の東京五輪。幼少期からしのぎを削っていた仲間たちがその舞台に立っていた。
金メダルを獲得した堀米雄斗はもちろんのこと、同じ静岡県出身である青木勇貴斗の出場が刺激になったという。小学生の時から一緒のパーク(専用施設)で練習してきた仲だった。
「いつもだったら技を決めま…