小学校が再開し、登校する児童たち=2024年9月26日午前7時37分、石川県輪島市河井町、田辺拓也撮影

 石川県の能登半島を襲った豪雨で臨時休校となっていた輪島市内の12小中学校のうち10校で26日、学校が再開した。元日の能登半島地震による被災で、6校が集まる市中心部の河井小学校では、朝から子どもたちの声が響いた。残りの2校は床上浸水したため休校が続く。

 6小学校の計397人が今夏に完成した仮設校舎で学ぶ河井小。地震で周囲の建物が損壊し、大雨が残した土砂が乾いて砂ぼこりの舞うなか、子どもたちは明るい声をあげながら登校した。

小学校が再開し、登校する児童たち=2024年9月26日午前7時27分、石川県輪島市河井町、田辺拓也撮影

 河井小6年の二俣陽向(ひなた)さん(12)は「久しぶりに友だちと会えるから楽しみ」。21日の大雨で自宅の玄関前まで水が迫ってきた。同小2年の弟、海仁(かいと)さん(8)は「目の前まで茶色い水がきていて怖かった」と振り返った。

 2人は休校の間、家の前の泥のかき出しを手伝った。28日に予定されていた運動会が延期となり、陽向さんは肩を落とす。「6年生の見せ場のソーラン節を家でも練習していたので残念。運動会が実施されたら、振りは大きめで全力でやりたい」という。

小学校が再開し、スクールバスから降りて登校する児童たち=2024年9月26日午前7時38分、石川県輪島市河井町、田辺拓也撮影

 父の大輔さん(48)も学校…

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