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トランプ米大統領とウクライナのゼレンスキー大統領の首脳会談が決裂したことを受け、石破茂首相は1日、記者団に対し「やや意外な展開になった。かなり感情的なやりとりだったようにも見受けた」と語った。
東京都内で記者団の取材に応じた。首相は、一日も早い平和を実現するという点では両者は一致しているとした上で、「平和の実現のためには、忍耐も思いやりもいる。外交というのは感情をぶつけあえばいいというものではない」と述べた。
さらに「これから先、思いやりや忍耐に裏打ちされた外交が必要だ」と両者に注文をつけ、「国際社会の分断を招かないよう、G7の結束が乱れないよう努力していきたい」と語った。首相は先月24日の主要7カ国(G7)のオンライン形式での首脳会議で、ウクライナの公正かつ永続的な平和実現には、G7の結束が必要との考えを示していた。
トランプ氏とゼレンスキー氏は1日、米ホワイトハウスで会談。開始から40分ほど経ったところで激しい言い合いになり、協議は決裂。予定されていたウクライナの希少資源に関する協定への署名も共同記者会見も中止された。