水戸地裁
  • 写真・図版
  • 写真・図版

 新型コロナの影響下で国の雇用調整助成金(雇調金)をだまし取ったとして詐欺罪に問われた水戸京成百貨店(水戸市)元総務部長の片岡卓也被告(58)=茨城県常陸大宮市=は15日、水戸地裁(村山智英裁判長)で開かれた初公判で起訴内容を認めた。検察側は、元総務部長が同社元社長の斎藤貢被告(66)=詐欺罪で起訴=から「従業員の給与を支払えなくなる」などと不正を迫られたと主張した。

 起訴状などによると、元総務部長は2020年8月、元社長から指示を受け、従業員の休業日数を水増しした虚偽の申請書を茨城労働局に提出。同年9、10月に雇調金計約1億3千万円を詐取したとされる。

 検察側は冒頭陳述で事件のいきさつを述べた。

 20年4月下旬、コロナ禍に…

共有