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「多古尽くし」の給食を味わう児童たち=2024年10月9日、千葉県多古町立中村小、小林誠一撮影
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 千葉県多古町の多古こども園と小中学校4校で9日、「合併70周年をお祝いする給食」が提供された。ブランド米の多古米のほか、おかずも大半が町内産。節目の年に、子どもたちに郷土の特産物を知ってもらう試みで、教職員らの分も合わせ1千食余りが出された。

 町学校給食センターによると、「黒米入りごはん」は、多古米に町で栽培した古代米を混ぜて赤くし、お祝いムードを演出した。「悪魔の鶏びたし」は南蛮漬けで、毎秋実施する多古米おかず選手権で2年前の優秀賞を子ども向けに優しい味にアレンジ。「棒もち汁」にも多古米でつくった餅を使った。「サツマイモサラダ」「牛乳」も町内産の多古尽くしだ。

 中村小学校(南中)で1年生14人が味わう様子が報道公開された。児童たちは「作ってくれた人に感謝して、いただきます」とあいさつをし、好きな物からパクリ。「おいしい」と声が上がった。玉井弥生校長は「地域を通じ食を考える素晴らしい試み」と話した。

 多古町は1954年に多古町、久賀村、中村、常磐村が合併し、現在の形になって今年で70周年。北総台地の東に位置し、面積は県内町村で2番目に広い。町は、20日に「70周年記念式典」を開く。(小林誠一)

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