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おおたとしまささん

 「共学校だろうが、女子校だろうが、男子校だろうが、ジェンダーバイアスを中和するようなジェンダー教育を意識的に行わなければいけないということだ」

 9月6日配信の記事「必要なのは『男子校』の根本的改革 公立校共学化で別学残すなら」に、教育ジャーナリストのおおたとしまささんは、こうコメントした。

 記事は、国際基督教大学ジェンダー研究センター副センター長の加藤恵津子さんの投稿。男女別学の埼玉県立高校の共学化をめぐる議論に触れ、別学でも男女平等社会に寄与するには「男子校に根本的な改革が必要」と主張した。理由として、男子校の教員には女性が少なく女性指導者に敬意を持つ機会が限られることや、女性なしで男性がエリート化することで、決定の場に女性がいないことへの無関心にお墨付きを与えることなどを挙げた。

 おおたさんは、男子校の実態を紹介しながらコメントを展開した。男子校関係者が「別学は異性の目を気にせず能力を伸ばせる」というとき、「『男らしさ』や『モテ』を気にしなくていいという面」もあることを指摘。例えば、「いわゆるオタク系の男子」が異性から「ダサい」などと言われる心配をせず、いきいき堂々としている――などの男子校ならではの魅力や特徴も紹介した。

 一方で、おおたさんは「『だから男子校を残せ』と訴えたいわけではない」という。ただ、おおたさんによると、全国の高校の92%が共学校だが、「にもかかわらず、社会は男女平等になっていない」。

 では、どうすればいいのか。おおたさんは「男子校は、『日本のジェンダー教育の牽引(けんいん)者』になるべきだ」として、「弱点を補うべく、先駆的なジェンダー教育に取り組み、圧倒的な効果を上げ、その知見を共学校にも提供する社会的役割を担うのだ」と期待を込めた。

 この記事や、おおたさんのコメント全文はこちらから(http://t.asahi.com/wo79)。

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