@サントドミンゴ(ドミニカ共和国首都)
カリブ海の島国、ドミニカ共和国に住むハイチ人男性を取材し終えたときのこと。同行してくれていたハイチ人記者が言った。
「今度は故郷で会おう。アイボボ」
アイボボ(ayibobo)はハイチの公用語クレオール語で「未来への希望」を伝える際に使うブードゥー教由来の言葉らしい。「グッドラック」に似ているが、それ以上に「あなたの未来が希望にあふれますように」とのニュアンスが強いのだとか。
これまで、母国を離れざるを得ない中南米の人たちを数多く取材してきた。特に多いのが、経済が崩壊したベネズエラ、治安の悪化が深刻なエクアドルや中米の国々。そしてハイチだ。
2010年の地震では32万…