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党大会で談笑する国民民主党の玉木雄一郎衆院議員(右、代表の役職停止中)、榛葉賀津也幹事長(中央)、連合の芳野友子会長=2025年2月11日午後2時12分、東京都墨田区、関田航撮影
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 与野党とつかず離れず、支持者が求める政策の実現を追求する国民民主党。今夏の参院選も見据え、11日の党大会では自民党とも野党第1党の立憲民主党とも距離を置く「独自路線」を強く打ち出したが、その立ち位置ゆえに将来の「自画像」は描ききれていない。

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 立憲民主と国民民主の両党を支える連合は「政権交代可能な二大政党制」を志向する。芳野友子会長は党大会で訴えた。「両党と連合で力を合わせて戦う体制をぜひ早期に構築してほしい」

 だが、前提となる「基本政策の合意」に向けた両党の協議は、原発を含むエネルギー政策の違いなどから先行きは不透明。参院選では協力が成り立つ地域もあるが、国民民主は1人区にも積極的に擁立する方針で、「(調整がつかず)お互い切磋琢磨(せっさたくま)しようというところは出していきたい」(榛葉賀津也幹事長)と、ガチンコ対決も辞さない構えだ。

 一方、自公政権に近づきすぎれば党分裂を招きかねず、ジレンマに直面する。自公以外の政権を模索する連合傘下の労働組合の組織内議員を抱えるためだ。こうした議員の一人は「国民民主も立憲も労働者の立場の政党。労働運動的には経営者の立場で考える自民と組むことには抵抗がある」と話す。

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