ドイツ北部ハノーバーで開かれた自動車展示会の会場に並ぶ、独フォルクスワーゲンの電気自動車(EV)シリーズ「ID」のバン=2024年9月16日、寺西和男撮影

 独自動車大手フォルクスワーゲン(VW)は27日、2024年12月期の業績予想を下方修正したと発表した。24年のグループ世界販売台数は最大で前年比3%増の950万台程度を見込んでいたが、900万台程度に引き下げた。売上高も最大5%の増収から1%ほどの減収見通しに変えた。厳しい市場環境を受けたものだとしている。

 24年の世界販売台数は前年の924万台を下回ることになる。VWブランドの乗用車や商用車などの販売の伸び悩みが響いた。これに伴って24年12月期の売上高は前期の3223億ユーロ(約51兆2千億円)を下回り、3200億ユーロほどにとどまる見込み。営業利益率の予想も「6.5~7.0%」から5.6%ほどに引き下げた。

 VWは欧州での電気自動車(…

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