写真・図版
東京地裁立川支部=2020年12月15日、東京都立川市

 「ルフィ」「キム」と名乗る男らがフィリピンから指示したとされる広域強盗事件に実行役として関わり、強盗致死などの罪に問われた加藤臣吾被告(26)に対し、東京地裁立川支部(岡田健彦裁判長)は16日、求刑通り無期懲役とする判決を言い渡した。

  • 死なせた女性は「人違い」 男が語った後悔と涙「人生の岐路は中1」

 判決によると、被告は2023年1月、指示役や他の実行犯と共謀して東京都狛江市の住宅に侵入。女性(当時90)をバールで殴るなどして死なせ、高級腕時計など4点(計約59万円相当)を奪った。この事件で判決が下されるのは3人目。被告はほかに22年12月の広島市での強盗事件、23年1月の東京都足立区での窃盗未遂事件にも関わった。

 弁護側は狛江市の事件について「指示役に脅されて参加した」と訴えたが、判決は「指示役を恐れた可能性は否定できないが、利益のために主体的、積極的に行動した」と退けた。

共有