マグロなどの魚介と海藻のコーナー=松本市の松本市立博物館

 特別展「和食~日本の自然、人々の知恵~」(朝日新聞社など主催)が松本市立博物館で開かれている。

 同展は、東京・上野の国立科学博物館を皮切りにスタートした巡回展だ。ユネスコ無形文化遺産に登録された「和食」を、科学と歴史の両面から解説する。キノコや地ダイコン、マグロなど、日本列島の自然がもたらした多彩な食材を標本やレプリカで紹介。織田信長が徳川家康をもてなした本膳料理や江戸時代の屋台の再現模型なども見どころだ。松本会場の独自展示として、松本の水や郷土料理、伝統野菜なども紹介されている。

 内覧会では、本展監修者でふじのくに地球環境史ミュージアム館長の佐藤洋一郎さんが「和食はさまざま。各地の食文化を知って欲しい」と話した。

 12月8日まで。大人1千円など。午前9時~午後5時(入室は午後4時30分まで)。毎週火曜閉室。応援キャラクターのリラックマのぬいぐるみや文房具など、記念グッズも販売(個数限定販売品あり)。松島憲一・信州大教授のギャラリートーク「信州と松本の伝統野菜について」(27日)や親子でのおやき作り体験イベント(11月16日)なども予定。詳細は同館HP(https://matsumoto-city-museum.jp/exhibitions/1794)。(小渕洋子、黒瀬久恵)

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