水を使わずに歯を磨ける商品「無水ハミガキ」を大阪府八尾市の歯ブラシメーカーなどが開発した。災害時には飲み水が優先され、歯磨きをする人が減ってしまうが、口腔(こうくう)ケアを怠ると命に関わる危険がある。能登半島地震では被災地に無償提供され、「水がなくても口腔ケアが行き届き助かった」という声が寄せられたという。
無水ハミガキは、歯ブラシとフロス各6本、水でゆすぐ代わりに歯や口内をぬぐうウェットシート(10枚入り)がポーチに入ったセット商品で、税込み1320円。1人が朝と晩に1日2回使って3日間もつ分量だ。
歯ブラシで歯の表面を磨き、フロスで歯と歯の間の汚れをかき出す。そして、指に巻いたウェットシートで歯や口の中をぬぐい、口に残った食べかすなどを拭き取って仕上げる。水や歯磨き粉がなくても口内がさっぱりするよう、ウェットシートにはキシリトールが含まれている。
企画したのは八尾市の「ヤマ…