昨秋のプロ野球ドラフト会議では、全国各地で夢をかなえた若者たちが歓喜の声を上げた。その一方で、前例にとらわれない選択をした高校生がいた。
東京・桐朋高3年の森井翔太郎選手。東大合格者が毎年輩出する進学校に現れた、投打の「二刀流」をこなす逸材だ。今月15日(日本時間16日)、大リーグのアスレチックスとマイナー契約を結んだ。
身長184センチ、体重88キロの右投げ左打ち。打っては高校通算40本塁打超、投げては最速153キロを誇る。プロのスカウトから熱視線を浴びたが、ドラフトを前に米大リーグへ挑戦する意向を表明した。
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父親の影響で、日本のプロ野球よりも大リーグの中継を見て育った。現地の投手が投げ込む160キロの豪速球に憧れた。小学校の卒業文集には、こんな思いをしたためた。「夢は大リーガー」
昨年9月には1週間ほど家族…