リングをねらう浜松開誠館の後藤音羽

 (25日、全国高校バスケットボール選手権 ウインターカップ女子3回戦 精華女子○89―66●浜松開誠館)

 「最後はみんなで戦えた。すごく心強かった」

 浜松開誠館(静岡)の後藤音羽は、目を赤くしながら敗戦を振り返った。

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 チーム一の長身の179センチ。内外を問わない多彩な攻めで、1、2回戦ではともに30得点以上を挙げた。

 この日も20得点を超えたが、厳しいマークを受けて第3クオーター(Q)後半から得点がぱたりと止まった。そのまま、高さで分がある精華女子(福岡)に20点差以上をつけられた。

 それでも「まだいけるよ」。周りへ呼びかけ、ゴール下で体を張った。味方が点差を縮めようと積極的に3点シュートを狙えば、コートを駆け上がってリバウンドに食らいついた。3連続で3点シュートが決まると、痛む右ひざをかばいながら、得点した1年生に駆け寄り、頭をなでた。

 うまくいかないときに、どう…

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