専用トレーラーに載せられ、道路を進む台湾向け特急車両。約5万人の見物客が沿道を埋めた=2024年4月27日午前10時55分、JR下松駅南口、三沢敦撮影
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 山口県下松市の日立製作所笠戸事業所で製造された、台湾向け特急車両をお披露目するイベントが27日、市内であった。11月に迎える市制施行85周年に向けて「ものづくりのまち」をPRする狙い。トレーラーに載せられた車両が往復3.3キロのコースをパレード。沿道を埋めた約5万人(実行委員会発表)の見物客から歓声があがった。

 お披露目されたのは台湾向けの「都市間特急車両EMU3000」の先頭車両2両。日立製作所が600両を受注し、新幹線車両製造で知られる笠戸事業所が製造を担ってきた。年内ですべての出荷を終えるため、地域への感謝も込めて一般公開された。

 2両は別々のトレーラーに載せられ、午前10時に笠戸事業所正門を出発。県道366号を走行し、JR下松駅南口で折り返した。事業所施設内の埠頭(ふとう)で船積みされ、台湾に洋上輸送される予定だ。

 駅近くの特設会場であった式典では、主催者を代表して国井益雄市長が「ものづくりのまち・下松を全国に発信し、子どもたちに誇りをもってもらおうと企画した」とあいさつ。来賓として出席した村岡嗣政知事が「下松製の車両は世界各地を走っている。鉄道産業の魅力を多くの人に知ってほしい」と語った。

 実家のある下松に帰省していた会社員の鴨居康宏さん(51)=東京都港区=は、長女の瑞希さん(7)を連れて見物に訪れた。「下松の技術力のすごさを改めて実感できた。ふるさとの良さを娘にも伝えていきたい」と笑顔だった。(三沢敦)

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