久慈―花巻東 六回、花巻東の三塁走者赤間が一塁ゴロで生還して2点目=2024年9月28日午後2時16分、きたぎん、藤井怜撮影

 第77回秋季東北地区高校野球岩手県大会(県高校野球連盟主催、朝日新聞盛岡総局など後援)は28日、きたぎんボールパーク(盛岡市)で準決勝があった。一関学院と花巻東が勝ち、10月に福島県で開かれる東北大会への出場を決めた。29日は同球場で、決勝と東北大会出場をかけた3位決定戦がある。

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 強豪校に詰め寄る唯一の得点は、1年生の長打が起点になった。

 3点を追う三回裏1死走者なし。専大北上の菅原昊翔(そらと)選手(1年)は「なんとか流れをつかもう」と打席に立った。

 直球を振り抜いた打球は右中間へ。全力で駆け抜け、三塁打になった。「ナイスバッティング」と仲間から声がかかり、ベンチも沸いた。

 2死後、竹野颯選手(2年)の中前打で生還。2点差に迫った。「チャンスを作りたい場面で、自信を持って打てた」と菅原選手。逆転を信じ、元気に声を出し続けたが、相手に加点され、敗れた。

 試合後、「もっと自分たちらしいプレーができたはず」と悔しさをにじませた。次は東北大会の出場をかけた3位決定戦。「チーム一丸となって粘り強く挑む。必ず勝って東北大会の切符をつかむ」と力強く話した。(藤井怜)

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