東京都江東区内を流れる小名木川の小松橋付近に浮いていた死んだ魚=2024年8月2日午前11時54分、東京都江東区、三宅梨紗子撮影

 1日午後10時半ごろ、東京都江東区内を流れる小名木川(おなぎ)付近で、「ハゼやボラが死んで浮いている」と住民から江東区役所に連絡があった。水質調査で有害物質は検出されず、区は二つの気象現象が原因だとみている。

 2日正午ごろ、小名木川にかかる小松橋近くの水面には、大小さまざまな大量の魚が、死んだ状態で浮いていた。周辺には生臭いにおいがただよい、近くを通る人たちが心配した様子で川をのぞき込んだり、写真や動画を撮ったりしていた。

 近所に住む40代の女性は「昨年も一度、魚が大量死していたのを見た。でも、ここまで多いのは初めて」と話した。川ではふだん、カヌーや魚釣りをする人もいるという。

周辺にだだようにおい 「大量で全容分からない」

 水面の清掃を担当する東京都は2日午前9時ごろから、死んだ魚を網で回収する作業を始めた。担当者は「大量で、どの範囲まで広がっているのか全容がわからない」と話す。

 小名木川(全長4.64キロメートル)は江戸時代に整備されたのが始まりとされる運河で、隅田川から、荒川につながる旧中川まで、江東区を東西に横断する。

 区によると、小名木川と交差する運河の横十間川(全長全長3.66キロメートル)でも、水面で魚が死んでいるのが確認されたという。

大量死、考えられる原因は

 区が1日午後、付近の水質を…

共有
Exit mobile version