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朝日新聞社主催の討論会に臨む立憲民主党の(左から)野田佳彦氏、枝野幸男氏、泉健太氏、吉田晴美氏=2024年9月10日午前10時20分、東京都中央区の朝日新聞東京本社、上田幸一撮影

 2009年に政権交代を実現した当時の民主党政権の失敗をどう生かすのか。10日に行われた朝日新聞社主催の立憲民主党代表選(23日投開票)の討論会では、「期待が大きかっただけに、国民の期待を裏切ったとの感が強く残っている」との読者からの質問が紹介された。

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野田氏「もっと説明すべきだった」

 首相を務めた野田佳彦元首相(67)は「幻想を作ってしまった責任が大きい。政治主導が空回りした」と反省を口にした。

 政権公約にあったガソリンの暫定税率廃止や子ども手当の満額支給は財源の問題から見送られた。野田氏は、リーマン・ショックの影響で9兆円の税収が減ったことを一因に挙げつつ、「説明をもっとすべきだった。もっと官僚の力も借りなければいけなかった」と語った。

 そのうえで「(いま)自民党…

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