日本銀行は3日、追加利上げに踏み切った1月の金融政策決定会合の「主な意見」を公表した。経済と物価が日銀の想定通りに進んでいるとし、1月会合での利上げに理解を示す声が多くを占めた。先行きは、物価が上ぶれする懸念が強まっているとして、段階的な利上げの必要性に言及する声が目立った。
1月会合で日銀は、短期金利(無担保コール翌日物)の誘導目標を、0.25%程度から0.5%程度に引き上げた。追加利上げは昨年7月以来、4会合ぶり。
主な意見によると、日銀が利上げの条件に挙げていた今年の春闘の賃上げは、昨年と同水準になるとの見方が多数を占めた。懸念材料とされた米トランプ新政権の発足を受けた金融市場への影響も、ある政策委員は「全体として落ち着いている」と評価した。
これらを受けて、政策委員か…