家族が亡くなった後、ネット銀行の口座やSNSアカウントなどの「デジタル遺品」に悩む人が増えている。そもそも実態を確認することが困難で、生前の不倫が発覚して困惑する事例もある。生きているうちにできることとは何なのか。

 今年4月、埼玉県の会社員女性(57)の元に、海外で暮らす義弟(当時55)の訃報(ふほう)が届いた。単身赴任中に急病で倒れ、同僚に発見されたという。

 義弟は妻に先立たれていた。遺品を整理するのは義弟の一人息子(23)。最も親しい親族だった女性も協力した。

 だが、予想以上に大変だった。

残された5台のスマホとタブレット

 遺品にはスマートフォン3台…

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