紫檀の小片を寄せ木した部材=宮内庁正倉院事務所提供
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 古代から輸入木材として珍重された「紫檀(したん)」。正倉院にはその材で作られたミニチュアの塔が伝わるが、接着剤にやはり貴重な輸入品の樹脂「乳香(にゅうこう)」が使われていたことがわかった。宮内庁正倉院事務所が発表した。宗教的な意味を持つ小塔だったとみられる。

 同事務所が17日にホームページ(https://shosoin.kunaicho.go.jp/bulletin別ウインドウで開きます)で公開した「正倉院紀要 第46号」で明らかにした。

 奈良時代に作られたミニチュ…

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