欧州最大級の国別対抗の歌謡祭「ユーロビジョン」で、イスラエル代表の参加や選曲をめぐり波紋が広がっている。開催地のスウェーデン南部マルメでは9日、イスラエルの参加に反対する大規模なデモも起きた。
ユーロビジョンは70年近く続く毎年恒例の歌謡祭で、欧州や周辺の国々が参加。視聴者が好きな国に投票する。1974年にスウェーデンの人気ポップグループABBAが優勝したことでも知られる。イスラエルは73年から参加し、これまでに4度優勝している。
今年は、今月7日からマルメで開催され37カ国が参加。9日にはイスラエル代表の歌手エデン・ゴランさんが出場する準決勝があった。ゴランさんは11日の決勝進出を決めた。
一方、ゴランさんのパフォーマンスが行われた9日、マルメの中心部ではイスラエル代表の参加に反対するデモが行われた。
AFP通信によると、デモには1万人以上が参加し、「パレスチナを解放せよ」「(イスラエルの参加は)虐殺を正当化している」と主張する横断幕を掲げたという。スウェーデン警察は隣国のノルウェーやデンマークにも応援を要請し、警備にあたった。
運営団体、曲の書き直しを要請
英BBCやAFPによると…